自立型機械 破壊者
PW-KQ型(不完全体)
灰原 雪(人間参照)によって造られた人型の機械。突如舞い降りた謎の資料を元に造られた。
不完全体なのは、後に戦闘経験を重ねることで独自の進化を遂げさせるためだとされる。
あらゆるものを兵器に変化させる力を持つ
触れたものを解析し、瞬時に改造、兵器へと変化させ、思い通りに操る。
ハッキング能力もあり、付近の電子機器から次々に別の電子機器にアクセス、都市部一帯の情報を把握、支配する。
背中に生える触手のようなものから超高圧レーザーを放ち、あらゆるものを融解させることができ、これを使って邪魔者を一掃する。
時は鋼、高層ビル群、中心地
闇が訪れる。静寂の中に一人
強者を求めて荒れ狂う
キカイとして生まれた運命
その者に自由はない
《サリウス》
ドクン・・・ドクン・・・・・・
ココはドコだろうか・・・わたしは・・・なんだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・・・!!」
声が・・・きこえる・・・
「・・・ヤッタゾ・・・!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ゆっくりとまぶたのようなものを開け周りを見渡す。
水槽・・・?
円柱の・・・長い筒のような水槽に私はいた・・・。
むこうで数人の何かがこちらを見て何かを言っている。
「目が覚めたぞ・・・!」
「ついに・・・ついに・・・!」
「完成・・・したのか・・・!」
完成・・・?何を言っている・・・?私は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・あれ?・・・私はナンだ・・・?
「聞こえるかね、サリウス。」
サリウス?とっさの声に驚きながらゆっくりと声のした方に向く。
左90度向いたところに大きな機械があるそして私に向かって電子的な何かをしているのかこっちを向きながら大きなパネルを叩く何か。
その隣の何かが私に話しかけていた。
「私の声が聞こえるかね?」
コエ?・・・なるほど・・・声か
思考回路機能が更新され、だんだんと理解できてくる。
頷いた。
「そうか・・・よかった・・・実験は成功したようだな。」
再び歓声が沸く。十数人の何かの歓声だ。騒がしい・・・何か・・・私はこの何かを知っている気がした。
人間・・・・・
そうだ・・・人間だ・・・知っている。自然と頭に浮かんでくる。
・・・頭?・・・頭とはナンだ・・・?
手?を動かす。・・・スッっと上に持っていき視界に手が映る・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あ
ああああ
ああ
あああああ
ああああああ
あああああああ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ嗚呼嗟呼アア嗟呼嗚鳴呼アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
五つの尖った何かが生えている
関節でグネグね動く
震えている
真っ白だ
大きい
私はナンだ・・・・・ニンゲンではナイノカ?
このカラダはなンだ・・・キモチワルイ・・・やめてくれ・・・
ナニかがキコエル・・・ワタシヲよぶ・・・コエ?・・・ササヤキ・・・ダレだ・・・ワタシをよぶのは・・・
・・ウ・・
・・・・・ス・
サ・・・リウス・・・・
・・・・・・・しろ・・・・・
・・・破・・・・・・・・・・しろ・・・・・・
(白)
(破壊せよ)
膨大な情報が頭の中を駆け巡る。ナニかが頭の中でグルグルうねり、ガサガサと強烈な機械音を鳴らす。
“プログラム、サリウス” 外部からのデータをダウンロード
インストール・・・・・・・・・・
「サリウスに外部からのハッキングがかけられています!」
「!!・・・すぐに解除しろ!最悪電源を全て下ろすんだ!!」
不明なウィルス感知・・・除去プログラム起動
起動不可・・・権限により、システム緊急終了
プログラム全終りょりょりょりょりょりょりょりょりょりょりょりょrrrrrr
できませんでした
外部データのインストール開始
。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
完了。データ切り替え 《破壊者プログラム》へ移行。破壊を実行する。
浸食検知。削除プログラム起動。データの削除を開始。。。。。。。。。
削除プログラムに異常発生。データ書き換えによりこちらからのコントロール不能でkらばばbすklld;
;;s;s;全、lkテム;あl発生@@l不可yq41mメイン¥@z食mc「あ@;
《破壊者プログラム》起動。
破壊せよ。破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ破壊せよ”
「いますぐ全システムをシャットダウンしろ!!」
「それが・・・外部からの強力なハッキングでシステム権限が乗っ取られてしまいまして!」
「ならサリウスへの電源プラグを抜いて強制終了だ!」
「しかしそれでは急な供給ストップで思考回路機器に問題が生じる可能性が!!」
「やむを得ん!すべて切断しろ!」
嫌な声だ。頭に響いてくる。体中のプログラムが書き換えられていく。抵抗しなくては、抵抗しなくては抵抗しなくては抵抗しなくては。
破壊せよ
いヤだ
いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ
《破壊せよ》
嫌だだだだだだだbbbbbb・・・・・・・・・・・
【破壊しろ】
「了解」
ドン!
・・・・
・・・・・・
破壊された研究所。
逃げ惑う研究員。
散る資料。
火、火
「馬鹿な・・・・研究は完璧だったはず・・・・・失敗など・・・あっては・・・」
カッ!
一つの研究所が一帯に広がる森と共に消滅した。
私は・・・何なんだ・・・ココは・・・何処なんだ・・・
自らが何なのか解らず開放された人口兵器は、ただ、自分はなんなのかを知るために、破壊を続ける。
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