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道を間違えなければこんなことにはならなかっただろう。

話さえまともに聞いてればこんなことに巻き込まれずにすんだだろう。

力あるが故に選択したこの道は

あまりに残酷で、複雑で、広大で、美しかった。

いつからか血を見れば快楽が得られた。

いつからか斬るだけでも身震いするほど興奮した。

いつからか殺すことを考えただけで体が疼いた。

ただ目の前の奴らをひたすらに してきた。

ただただ弱いものをひたすらに してきた。





どこで間違えたんだろうか。

なぜこんなにもあっけなかったんだろう。

 しは長く続いた。

しかし

 ぬのはあっという間だった。

灰と化したこの世界でずっと

狂気に任せて暴れまわっていた は

いよいよ持って ぬのだろうか。

 は怖くない。

むしろ望んでいたといえよう。

 を しているうちに は

いつの間にか ぬのを望んでいた。

いつか誰かが してくれると思っていた

そして今。


このような結末を迎えて・・・

死を恐れている。

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西暦50××年

灰の月陽炎の日

最高神:ゼウス

死去

死因:自殺

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